今年6月からリニューアルされた「PlayStation Plus」ですが、その一番料金の高いプレミアムプランに加入してみたので、そこで対応しているサービス機能などを軽く試してみました。
PlayStation Plus の各料金プランやその機能について
記事に最初にまずリニューアルされた「PS Plus」の各プラン料金やその機能などの情報を簡単にまとめてみました。
以下のWebサイト・記事を参考にしています。
新規加入でもわかる! PS Plus新プランを誰でも“いい感じ”に選ぶ方法
新PlayStation Plusのプランをできるだけわかりやすく説明。これを見れば大体わかる(はず)
プレミアム(最上位) | エクストラ(上位) | エッセンシャル(基本) | ||
毎月のフリープレイ | 〇 | 〇 | 〇 | |
オンラインマルチプレイ | 〇 | 〇 | 〇 | |
加入者限定割引 | 〇 | 〇 | 〇 | |
加入者限定コンテンツ | 〇 | 〇 | 〇 | |
クラウドストレージ | 〇 | 〇 | 〇 | |
シェアプレイ | 〇 | 〇 | 〇 | |
PlayStation Plusコレクション | 〇 | 〇 | 〇 | |
ゲームヘルプ | 〇 | 〇 | 〇 | |
ゲームカタログ | 〇 | 〇 | − | |
クラシックスカタログ | 〇 | − | − | |
ゲームトライアル | 〇 | − | − | |
クラウドストリーミング | 〇 | − | − |
今回の新しい3つの料金プランについては、まず「エッセンシャル」がリニューアル前、従来のPS Plusと同じサービスが受けられる基本プランとなっていて、後でまた少し触れますが、月額料金も以前のPS Plusと同じになってました。
次に「エクストラ」については、エッセンシャルで受けられるサービスに加えて、ゲームカタログという、ラインナップされた幅広いジャンルのPS4/PS5向けのゲームが無料でダウンロードプレイできるというもので、これは今回から追加された新サービスのようです。
サービス開始月の時点でゲームカタログでダウンロードできるタイトルの数が多いので、このブログ記事ではその一覧は載せませんが、その扱うゲームについては毎月中旬にラインアップを更新される予定で、今後また遊べるゲームが追加されていくようです。
最後の「プレミアム」については今回の料金プラン最上位のもので、新しく追加されたサービスを含めすべてのものが対象となっているようです。
プレミアム限定で受けられるサービスとしては、「クラシックスカタログ」「ゲームトライアル」「クラウドストリーミング」の3種があるようで、今回はこの3つのサービスについて軽く試してみました。
PlayStation Plus 各プランごとの料金について
クラシックスカタログなどやその他諸々に触れる前にPlayStation Plus 各プランごとの料金について簡単にまとめてみました。各プランの料金差みたいなものもおまけ程度に載せてます。
プレミアム | エクストラ | エッセンシャル | ||
1ヵ月利用権(税込み) | 1550円 | 1300円 | 850円 | |
3ヵ月利用権(税込み) | 4300円 | 3600円 | 2150円 | |
12ヵ月利用権(税込み) | 10250円 | 8600円 | 5143円 | |
プレミアムとエッセンシャルの料金差 | プレミアムとエクストラ料金差 | エクストラとエッセンシャルの料金差 | ||
1ヵ月利用権(税込み) | 700円 | 250円 | 450円 | |
3ヵ月利用権(税込み) | 2150円 | 700円 | 1450円 | |
12ヵ月利用権(税込み) | 5017円 | 1650円 | 3457円 |
新PS Plus としてはPS4/PS5のタイトルが遊べる「ゲームカタログ」のサービスにコストが多めに掛かっているせいなのか、エッセンシャルとエクストラの料金差が大きく設定されているようです。
ゲームトライアルについて
この「ゲームトライアル」については、トライアルのラインナップにあるタイトルをゲーム購入前にその本編を2時間無料(一部ゲームについては5時間)で遊べるというものです。
またトライアルで指定の時間を遊び終えてその製品を購入した場合、すべての進行状況(セーブデータ等)とトロフィーが引き継がれるという仕様になってました。
このサービスを少し試してみましたが、そこで盲点になってそうなことがあり、このトライアルではゲームデータを製品版と同じくダウンロードするということで、ゲーム機本体のストレージ容量を消費してしまうというのがありました。
例として、今回6月のラインナップには「Horizon Forbidden West」があり、このタイトルについては時間制限が他タイトルより長く5時間と設定されていて、今回のトライアルの目玉と言えるようなものです。
しかしそのゲームデータの容量もかなり大きく、確か90GB近く容量があるので、タイトルによっては本機のストレージ容量も気にしておく必要がありそうでした。
実はこのHorizonをトライアルで試してみようと思いましたが、今回個人的な事情でその容量が気になってしまい断念、その代わりとして容量の小さいゲームである「わるい王様とりっぱな勇者」というゲームで試してみました。
ゲームをダウンロード後にこのトライアルとして試してみて、当たり前といえばそうですが、ちゃんと製品版と同じ様に遊べます。トロフィーについても条件を満たせば当然解除されます。
それで制限時間の2時間を遊び終えたのですが、このゲームについてはその時間内でおおよそのゲーム内容が掴めたので購入するかどうかの参考になりました。(購入して続行するかどうか結構迷ってます)
今回はチョイスしたゲームとトライアル機能との相性が良さそうな感じはありましたが、ゲームによっては制限時間内ではそのゲーム内容が掴めなくて購入の参考にし辛かったりそういう難点もあり得そうな感じもあります。
あと今回のトライアルでは対象のタイトルが少なく、個人的に試してみたいと思えるものがあまり無かったことが残念でした。
ただここの対象タイトルについては、今後追加されていくらしいので月ごとにチェックを怠らないようにしてせっかくこのプランに加入してみたので、上手く利用していきたいところです。
「クラシックスカタログ」について(主にPS1のゲームについて)
「クラシックスカタログ」については、いくつかの初代PlayStation、PS2、PS3用のゲームが無料で遊べるというようなサービスです。
6月現在ではタイトルはまだ少ないですが、PS1・PS2のゲームが無料でダウンロードすることができ、PS3のゲームについては「クラウドストリーミング」サービスを利用することでゲーム機本体にダウンロードすることなく遊ぶことができるみたいです。
PS1・PS2などのゲームタイトルはプレミアムプランに加入していなくとも、有料になりますが単体購入もできるようになってました。
単品でも購入できるようですが、6月現在だとプレミアムプラン限定で「鉄拳2」と「ミスタードリラー」の2タイトルが専用ダウンロードとなっているらしく、他のプランでは購入できない状態なのでそこは注意したほうが良いかもしれません。
PS3のゲームについては今回のリニューアルで元々はPS Nowで遊ぶことのできるサービスだったものが廃止されて、それがPS Plusプレミアムの方に統合されて利用できるという形になった模様です。
実はこのPS3のゲームもいくつか遊んでみましたが、自分のネット回線事情があまり良くないということもあってか、少々トラブルがあったので今回の記事では割愛します。
PS1・2のゲームについては通常通りダウンロードして遊ぶことが出来ていて、それでいくつかのPS1のゲームを試してみました。
試してみたタイトルとしては「サルゲッチュ」「ミスタードリラー」「ワイルドアームズ」の3つで、軽くですが遊んでみてます。
クラシックスカタログで遊べるゲームについて一部のタイトルでは、当時のPS1・PS2の状態からそのままの移植というわけでは無くて、発売当初のバージョンと比較して高画質化やフレームレートの向上の処理が施されているようでした。
また、クラシックカタログ対応のゲームではゲーム中にオプションボタンを入力することで、専用のオプション設定を呼び出すことができるようになってます。
「巻き戻し」「ロード&セーブ」「設定」という3つの項目があり、まずここでは「設定」についての軽い紹介をしてみます。
この「設定」についてはゲーム中の画質を設定された3つのモードから選択し、切り替えることができるという機能で、現在では選択できるモードが「デフォルト」「レトロクラシック」「モダン」の3つで、この中から選択できるようです。
上記の画像については、上から順に「デフォルト」「レトロクラシック」「モダン」の順になっていて、「デフォルト」は初期設定そのまま、「レトロクラシック」は当時のグラフィックをそのまま再現したような感じで、全体的に画質がぼやけている状態になってました。
「モダン」の設定についてはその違いがよく分かりませんでしたが、デフォルト画質と比べて色彩が強くなり全体的に色が濃くなるような調整になっているようです。
実際に「サルゲッチュ」などを遊んでみましたが、当時に比べてポリゴンの画像がくっきり表示されていて、確かに当時より高解像度化されてます。
基本的に問題なく遊べそうでしたが、ちょっと動作にカクつきみたいなものが見られて、そこが少し残念でした。
ゲームタイトルによっては処理落ちがあったり、フレームレートが当時より良くないなどことがあったりと、あまり的確に最適化がされていないようなので、今後は上手く対応してほしいとも思いました。
新生PS Plus、クラシックゲームの解像度やフレームレートが良くないとの報告【Gadget Gate】
「巻き戻し」や「ロード&セーブ」機能について
追加された機能の1つである「巻き戻し」については、これはゲーム中のどこでも、時間が戻せて細かいやり直しが何度でもできるというものです。
10秒程度の間隔で、最大10分前くらいの範囲までやり直しが可能になっていて、ちょっとしたミスやゲームオーバーになってしまった場合など、すぐに直前からやり直すことができるので、使ってみるとより分かりますが、かなり便利な機能だと思います。
1度巻き戻してしまうと、直前の巻き戻す前の地点に戻れなくなるなどの難点はありますが、特にペナルティ等も無く気軽に使えて、RPGやADVなどのジャンルで会話分岐みたいなのを試し見るとかそういった使い方も出来そうです。
続いて「ロード&セーブ」の機能については、これも巻き戻し機能と同じくゲーム中であればいつでもオプション設定から使用することができ、ゲーム中の好きな場面でセーブやロードを行うことができます。
タイトルによってもしかしたら異なるかもしれませんが、最大セーブ数については6つまでになっていて、6個のセーブデータを作成できるみたいです。
データの呼び出しも早く、正直オリジナルのセーブ機能やそのロード時間も掛かってしまうので、こちらの追加された「ロード&セーブ」機能を利用したほうが快適に遊べそうです。
本来ならセーブ&ロードできないタイミングでそれが可能なので、通常の使い方の他に例えばゲーム中のムービーシーンの直前にセーブして、そのお気に入りのシーンのためのセーブデータにするとかそのような変わった使い方も出来ると思います。
他にはクラシックカタログのゲームによってはトロフィー機能にも対応しているので、その解除作業に利用することも出来てしまいます。
このPS1・PS2のゲームについては最適化があまり上手くいってないことが残念ではありましたが、その代わりといってはなんですが、この「巻き戻し」や「ロード&セーブ」の機能が便利という印象が残りました。
クラウドストリーミングについて
クラウドストリーミングについては、ゲームデータを本体ストレージにダウンロードすることなくストリーミング上で遊ぶことのできるというサービスで、主にゲームカタログ内のPS4用ゲームやクラシックカタログ内の初代PS1・PS2・PS3用ゲームに対応しているようです。
このサービスについては元々はPS Nowの機能だったもので、今回のクラウドストリーミングについてもその機能はほとんど同じようです。詳細についてはおそらくPS Nowの紹介記事やレビューみたいなものを読むと参考になると思います。
自分のネット回線の都合上あまり快適に遊べ無さそうで、試しに何個かのタイトルを遊んでみたところちょっと操作の遅延やゲームの解像度がやや不安定になっていたりと、ゲーム自体は遊べることは遊べるのですが、通常の状態よりはその快適性に劣ってしまうというような状態です。
またゲームによってはプレイ人口が多いことの弊害で、ストリーミング上で混雑してしまい、接続の順番待ちが発生し思うようにゲームが遊べなくなるなどのこともあるようです。
ここについては自分のネット回線状態だったり、後接続する時間帯にもよってしまうので、接続数が少なるなりそうな早朝の時間帯に遊んでみるとかすると快適に遊べるのかもしれません。
自分の環境ではあまり快適に遊べなさそうだったことが残念でしたが、このクラウドストリーミングについてはPS Nowから引き継いだというのもありますが、特にPS3のタイトルが意外と豊富な種類を扱っていて、そこがけっこう興味深かったです。
マイナーなゲームだったり、あと「STEINS;GATEシリーズ」「WHITE ALBUM2」とか意外なタイトルまで扱っていたりします。
RPGやADVのような複雑な操作を要求されないようなものであれば、操作の遅延みたいなものもあまり気にならないとは思うので、クラウドストリーミングを利用して遊ぶというのも良いかもしれません。
あとゲームデータをダウンロードする必要が無い(セーブデータについては本体に保存する必要あり)ので、本体のストレージ容量を節約することができるというのも良い点だと思います。
エクストラ・プレミアムに加入するかどうかは今後のタイトル次第?
今回リニューアルされたPS Plusを試してみましたが、以前から大きく変化があったのは「ゲームカタログ」「クラシックスカタログ」で対応するゲームが遊べるようになったというくらいで、それ以外はこれまでとほとんど変わらず利用できるというような感じでした。
新サービスで対応しているゲームを遊ばないのであれば新しいプランに加入してもその料金が無駄になってしまうこともあり、また6月現在の時点では、カタログ内で選べるゲームがそれほど多くは無いので、対応タイトル一覧を見てみて遊びたいゲームが無ければ無理に新プランに加入する必要は無く、基本プランの「エッセンシャル」を継続するのが良いんじゃないかと思います。
あと話が変わってしまいますが個人的にこのPS PlusのUIが使い辛くて、遊びたいゲームタイトルが探し辛かったりするのもちょっと何とかしてほしいと思ってます。
ゲームカタログであればマストプレイの項目から全て表示で一覧を見れるというのが分かったのですが、とにかく使い辛く感じでしまうのは私だけなんでしょうか?
今後どの程度のゲームがカタログ内のラインナップに追加されるのか分かりませんが、様々なゲームが遊べることを期待したいです。
先日あった「State of Play」でも、「FF16」の新PVや「バイオハザード RE:4」の発売とその日時が来年2023年3月24日に決定されたりと様々な盛り上がりを見せていて、それらの発売日に合わせて関連するゲームが多くラインナップに追加されたりと、そういったことを期待したいのですがどうなるのでしょう。
とにかく今後のPS Plusの展開に期待したいところです。
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