以前発売していたFF7リメイクをがっつり遊んでいてその感想みたいなことをまだ書いていなかったので改めて記事にしてみようと思いました。
今回FF7リメイクに関するネタバレをなるべく控えて感想をまとめてみましたが、結構物語の核心部分に触れている部分もあるのでまだ未プレイの方はこの記事は読むときは注意して閲覧してみたほうがいいのかもしれません。
FF7のミッドガル脱出まで上手く再現されていた
こちらのFF7リメイクについては事前にオリジナルFF7のミッドガル脱出までが描かれるとのことでそれは公式サイトにも明言されてます。
私の場合原作は一応プレイ済みでしたが、実を言うとこのミッドガル脱出までということに結構不安を感じていて、追加エピソードやら何やらが色々と盛り込まれるみたいですが、それだけで「実際のボリュームとか不足しないか」とか「体験版のボス戦の演出とかあれが最初で最後のクオリティなのかも」とか色々と思う所がありました。
それで実際に遊んでみたのですが、そんな心配は杞憂でまず目についた物としては現代の技術でお見事にFF7の独特の世界観とか街並みが再現されています。
スラム街、ウォールマーケットのアングラな街並みや怪しげな日本語の看板とか細かい小物まで再現されており、当然ですが当時のそのままというわけでもなくちゃんと2020年の今風に違和感のないように再構成されてる感じでした。
あと何気にミッドガル住民(NPC)の会話なんてのもフルボイスな上にちゃんと物語の進行度によって同じ町でも会話内容が変わったりとちゃんと世界観にのめり込めるように徹底的に細かく作り込まれてます。
映像が綺麗だとかそういう類のゲームというのは数多くあるかと思いますが、ここまで丁寧に作り込まれているゲームを遊ぶのは久しぶりのような気がして、いちいち新しいエリアに足を踏み入れるたびに感嘆したりしてました。
原作シナリオよりも大幅増量?
FF7リメイクのゲームシナリオについては原作と比べてエピソードがかなり追加というか、本当にとか新キャラ新ボス新エピソードとちょっとやそっとじゃないレベルで増量されてます。
大筋の話の流れは原作通りでそこに描写不足だった部分を上手い事補強して新しいエピソードやサブクエスト、新ステージなどを盛り込んでいるというような感じでミッドガル脱出までの経緯がかなり凝縮されて描かれていました。
あとシナリオの増量とは関係ありませんが、所々小ネタが挟まれてるのも印象に残ってます。
別に本編の面白さにつながるというわけではないのですが、こういう製作者の遊び心みたいなものが垣間見れると、ゲーム制作を楽しんでやれている様子みたいなのが想像できてこちらのユーザー側としても気分が良いと言いますか、高いモチベーションで製作に向き合えてそうで次回作にも期待が持てるしそういう意味でもいい感じです。
原作からミッドガル脱出といってもかなりボリュームアップしていて、私の場合だと初見プレイでは街とかをじっくり探索してたり、サブクエストを一通りやっていたせいか40時間くらいクリアまでに掛かってました。
そこで無駄に冗長に感じる部分も無く最初から最後までかなり熱中してゲームクリアまで遊ぶことができてこの間に発売されたバイオハザードRE:3もですが、かなり充実したゲーム体験が出来てたように思えます。
「FINAL FANTASY VII REMAKE」タイトルの意図は?
そしていきなり言ってしまうとこのリメイク作についてはシナリオの部分で原作から大きく改変されている部分もあり、この部分についてはかなり賛否両論ありそうですが、私の場合だと別に原作通りのストーリーでないといけないとかそういう拘りも無いので普通に楽しめました。
最後までクリアしてみて思ったのがこのタイトルにある「FINAL FANTASY VII REMAKE」のリメイク部分がなぜ全て大文字表記なのかもクリア前までは不思議と思ってましたが、これって新しい物語として作り直すという意図があったのかなと、妙に納得してしまいました。
ただここの改変部分については私みたいな原作プレイ済みの人には納得できたりできなかったり、キャラクターの言動にメタ要素が盛り込んであったりでクリア後もあれこれと考察したり妄想してみる面白さがあったりもするのですが、これって原作未プレイでいきなり本作を遊んだ人にはどのように映るのかが気になってしまいます。
ゲーム性やバトルシステムについての印象
ゲーム性のことについては体験版からその印象は変わらず、アクションRPGと見せかけてかなりコマンドバトル要素が強いという感じがありました。
FF7リメイクでは絶対に避けられない攻撃があり基本的にはガードで敵の攻撃を防いでいくのが前提にあるようなゲームでした。
ただし逆にガード不能であるものの移動や緊急回避で避けれる攻撃もありそこは敵によりけりな感じです。
でもやはりダメージを受けることが前提であることは変わらず、回復するにもATBゲージを使用する必要があるので、そこ計算に入れてキャラクターが戦闘不能にならないように攻撃入れつつゲージを温存して安全に立ち回るのかとかそのまま攻撃で押し切るのかとか色々考える必要が出てきます。
ここについてはFF7原作のコマンドバトルからかけ離れないようにちゃんと踏襲されていて最初はダメージを受けまくる戦闘にちょっと戸惑うこともありましたが、慣れてくるとなかなか面白いです。
通常攻撃よりもATBを使ったアビリティや魔法が強力なので、同じキャラだけを操作するのではなく、しっかり最大3人のキャラを切り替えて操作しつつ敵のターゲットを分散させたり効率良くゲージを貯めていくというような立ち回りが重要になります。
基本が通常攻撃連打のシンプルなアクションゲームにならず、しっかり頭を使って対策や戦術を立てていくゲーム性になっていたのは個人的には好みで良かったです。
あと意外とこの戦闘については自由度が高そうで、FF7リメイクの敵についてはみやぶるのアビリティなどで情報を見てみるとよりわかりますが、ボス敵でも弱点となる属性とか状態異常が複数あったりして色々な戦法が取れたりします。
無理に弱点の属性魔法とかを使わなくとも、特定の攻撃後にひるみやすく(HATE状態)なるので、そのタイミングまでATBゲージを全員が貯めて置いて一気にアビリティのラッシュ仕掛けるとか色々個人によって敵との戦い方が結構変わってきそうな印象もありました。
バトルBGMやボス戦フェイズ移行の演出はとても良かった
FF7リメイクの戦闘曲についてはとても出来が良くて、リメイクでの新曲もいいのですが、原作でおなじみのバトルBGM「戦う者達」や「更に戦う者達」のアレンジBGMが多数用意されてます。
かなりベタな感想になるかもしれませんが、ゲーム中盤あたりのエアバスター戦で原曲に近いアレンジの「更に戦う者達」が流れた時はかなり盛り上がりました。
原作でも初めて流れるボス戦のBGMだけにこの「更に戦う者達」については今も昔も強烈に印象に残りました。
ボス戦についてはBGMが熱いというのもありますが、フェイズ移行の演出もかなり力が入っており迫力があってよかったです。演出の時間もそこまで長くなくバトルのテンポを悪くするような要因にはならず、盛り上げにかなり貢献していると思います。
あと少し前に4Gamer様が紹介していたのFF15の頃からの技術が使われているのかどうか私個人ではわかりませんが、ボス戦のフェイズ移行に伴ってBGMが違和感なく変化していくのもかなり良くて盛り上がってました。
特に本編終盤でのジェノバ戦にて「J-E-N-O-V-A」のアレンジ曲が各フェイズごとに変化していく演出については鳥肌が立ちました、感激です。
完結しない問題があっても楽しめたことは間違いなかった
現代の技術によりリメイクされたFF7非常に楽しめました。複数作品の第1作目ということで公式ページにも表記されてますが、物語としては全然完結してません。
細かい不満点はあれどそこが最大の欠点になってしまうのかと個人的に思いますが、それでもこのゲームについては買うかどうか迷ったら買うべきだと思います。
いつ完結するかどうかも分からなければ続編が2度と出ない可能性もある人に勧めるにはかなり問題がありそうですが、それでも普通に1本のRPGとしてもかなり作り込みが精密で面白かったです。
それに未完結のゲームだからこそ次回作への期待とか不安、今後の展開の想像とかそのあたりの感覚というのはちゃんと発売日直後の新作ゲームとして今熱があるうちに遊んでおかないと味わえないものなので。
やっぱり時期が過ぎたり、ましてや完全版が出てから1作目を遊んでしまっても、「異空間から帰ってきたクラウド一行がこの後どうなるのだろう」とか続きがそこまで強く気になるという風にはなり辛いと思いますし。
「エアリスの生死は?」「セフィロスの真の目的とは?」「ザックスの生死は?そうなるとクラウドはどうなってしまうのか」「帰還後の忠犬スタンプの絵が変わっていたのはつまり?」とか具体的なこと書いちゃってますが、そういった予想や期待を膨らませることはこのFF7リメイクが流行っている今だからこそできることなわけなので色々な人に手を取ってもらいたいゲームではあります。
というわけで無責任な意見ですがFF7リメイクについては個人的には非常に楽しめたし色々な人におすすめしたいゲームです。
実はスクエアエニックス内でリメイクと並行して2作目が極秘裏に開発が進められててリメイク発売後数か月以内で2作目以降が出せるとかそんな都合のいい話とか転がってないのでしょうか?
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