先日公式サイトより「月姫 -A piece of blue glass moon-」についてのネタバレが一応は解禁されました。
それに合わせてネタバレ情報有りの感想記事にしていこうと思いましたが、分作ということでまだ月姫リメイク本編が完結したわけでは無いし、あまりゲーム内容を的確にまとめられそうになかったので、この当時遊んでみて思ったことを適当に書きなぐっていく形式の記事にしていこうと思います。
この記事を書いている筆者は原作未プレイなので、色々見当違いなことになってるかもしれませんが、そこを踏まえてこの記事を見てみてください。
あと記事については普通にゲーム内容をネタバレするので要注意です。気になる人はブラウザバックなどの対応をお願いします。
感想について
まず感想というか結論みたくなってしまいますが、とても面白かったです。大体のことはこのブログ内のネタバレ無し記事と同じで演出力をフル活用できていてとてもクオリティの高いゲームということです。
ノベルゲームにしてはボリュームの多いことになってましたが、アルクェイドルート・シエルルート共に中だるみすること無く最後まで完走出来ました。プレイ時間についてはトロフィーコンプリートからゲーム中のフローチャートを埋めるまででおおよそ30時間くらいだったかなと思います。
久しぶりに満足度の高いノベルゲームを遊べたと思う反面、やっぱり分作というのがとても残念で、話が完結していないためにモヤモヤ感はどうしても残ってしまいます。
ただそれだけに、次回作へ向けた期待の反応とか考察とかそういったコンテンツ外のことで再度盛り上がれる機会があったりなど、分作することで得られるメリットもあるんじゃないかとも思います。(むしろこれが製作陣の狙い?作戦?)
【ソフト&ハード週間販売数】『月姫』がSwitch版/PS4版合わせて13.8万本セールス。2017年発売の『マリカ8 デラックス』は累計400万本を突破【8/23~8/29】
『月姫 -A piece of blue glass moon-』の売上が24万本突破。「Fate」シリーズに匹敵する勢い
公式の情報からパッケージ出荷およびダウンロード販売の累計本数が、24万本を突破したとのことです。
予想を上回る本数に何よりも製作スタッフが驚いているとのことで、このジャンルのゲームとしてはやっぱり異例の事態になってるのかなと。
ADVゲームのジャンルにしてはかなりのヒットになっていて、「CERO:Z(18才以上のみ対象)」の年齢制限があるにもかかわらずこの売り上げなので、改めてTYPE-MOONの地力と信頼が凄いのだなと思いました。
これだけの売り上げがあったので、流石に続編を完結させないわけにはいかないだろうし、PC(Steam)版などの展開もあり得そうです。
今甦る真月譚,新生「月姫R」クリエイターインタビュー。奈須きのこ&BLACK両氏が語る世界の裏側,そしてこれから
月姫リメイクのインタビュー記事がありましたので、このブログでも紹介。ネタバレ有りなのでそこは注意ですが製作の裏話、続編の情報など色々興味深い話題があり気になる人はチェックしてみてはどうでしょう。
まあなんにせよ、どのくらい時間が掛かるのか分かりませんが次回作を辛抱強く待とうと思いました。
各シナリオで思ったことなど
各シナリオごとに感想を述べていこうかなと思いましたがそうすると文章が膨大になりそうだったので、それは取りやめて印象に残ったことを書き連ねていく感じにしてまとめてみました。
自分の思ったこと、印象に残ったことをただ書きなぐっているだけなので、それでも良ければどうぞ。
プロローグ~共通ルートまで
- ゲーム開始前のプロローグについては初見では状況がよくわからないという感じでしたが、改めて見るとこれは主人公視点で主人公が遠野家に養子として引き取られる以前の出来事ということ?次回作ではここのシーンに変化があったりするのかも気になるところ。
- ゲーム序盤の方はキャラクター・舞台紹介も兼ねて平穏に進むのかと思いきや、意外と不穏なシーンも多く、結構展開が目まぐるしいような感じが。
- このゲームある意味で最大の見せ場となる3日目の17分割のシーンはやっぱり衝撃的。こんなシチュエーションを思いついてとそれを実現できた時点でもう勝ち確じゃないかと。BGM「沁穢」もこのシーンに合わせてかなり印象が残ってます。
- ヴローヴ戦は流石TYPE-MOONというかなんというか。各ルートでバトル展開もしっかり変わるのも良かったです。
- 実はヒントコーナーを見てなかったというのもあるけれども、2週目以降でシエルルートへの入り方が分からず意外と苦労した記憶が。フローチャートにも分岐が表示されず、5日目最初の選択肢で分岐することが(初回プレイではそこでバッドエンドだったこともあって)かなり盲点になってました。
アルクェイドルートについて
- このルート(シエルルートでも)では良くも悪くもヒロインの存在感が大きかったという印象が。立ち絵の表情がコロコロ変わるのもプラスなポイント。
- 派手な展開があったりするわけでは無いですが、それでも印象に残るシーン・台詞が多かった気がします。
- 中でも4日目のホテルでの、眼鏡を外した志貴が月を背景にアルクェイドを見るシーンが個人的に印象に残りました。主人公の境遇を考えたら死の線が見えない人間とか見っちゃったらそりゃ惹かれちゃうのも妙に納得してしまうというかなんというか。
- ラストのロアとの対決も「直死の魔眼」の設定がとてもきれいに噛み合っていて、ご都合主義臭さを感じさせないのがまた良かったです。
- エンディングについてもお互いを想っての別離という何とも苦い結末だったのがまた、こんな壮大な設定があるにもかかわらず結局のところは二人の関係性に終始していたのがとても印象的です
- 個人的にはアルクェイドルートの方が綺麗に締めくくられていたこともあってか、シエルルートより好きでした。
シエルルートについて
- 原作から大きく変化したらしいルートですが、バトル展開が多めな印象が。
- このルートではシエル以外だとやっぱりノエル先生のキャラクターが印象に残りました。なんの能力も無い凡人という珍しい立ち位置な上にあの凄惨なエピソードだったりと。
- あの結末には納得ですが、なんかこうシエルと上手いこと和解できたり、何か救いのある展開も用意してほしかったような(次回作でその可能性もある?)
- 熱い展開もありエンディングも綺麗に締めくくられるので、概ね満足ではあるのですが、気に掛かった点も2つありました。
- まず1つ目にノエル先生についての扱いが良くないというか蔑ろにされている感じがあって、一応は吸血鬼に嚙まれているわけで、もう少しシエル、マーリオゥ共に注意を払ってもいいような。(体調不良はただの風邪で様々な事情が重なっていたにせよ)
- アラク博士に死徒化させられた後二日間大量の犠牲者を出しているにも関わらず、気づかれてないというのも気になります。(ここら辺のアラク博士の言動とか死徒ノエルが好き放題やれたことについては何かしらの伏線の可能性もあり?)
- 2つ目としてはトゥルールートでの光体アルク戦で、これは話がちょっと肥大化し過ぎというか大味すぎて個人的に微妙だったかなと。
- 正直な話、その1つ前のバトルもなのですがパワーインフレが強くてあんまり集中できませんでした、個人的にノーマルルートくらいの規模であれば丁度良かったかなと思いました。
- ただ印象に残ったことも多くあって、旧作ロングスカート衣装のアルクェイドとかロアとの共闘、ランドマーク扱いされるアルクェイドなどなど。
- エンディングとしては個人的にアルクェイドトゥルーやシエルノーマルエンドが好みでしたが、ゲームの締めくくりとしてはシエルルートトゥルーエンドが後味良くて正解だったなのかなと。エンディングテーマ「Believer」と共に綺麗に締められこのゲームを遊べてよかったなと思えました。
各サブキャラクターや次回作に関係してそうなこと
主に今作で活躍・出番の少ないようなキャラ、次回作の裏編で深く関わってきそうなこと、あとバットエンドについてなど、自分なりにまた書きなぐってみました。
斎木みお
選択によってはいきなり1日目から遭遇するキャラクター。彼女の本名についてはアルクェイドルート10日目デートイベントで裏路地を選択するとビルの屋上で遭遇できて本名が判明する。
斎木家の保有するビル屋上でテント生活をしているので、斎木家の人間というのはたぶん嘘ではない?
主人公と通っていた中学が同じで2学年差の先輩と後輩の関係になっているらしい。
共通ルートとアルクェイドルートで偶に遭遇するキャラで確かシエルルートでは全く遭遇していないような。
志貴の身を案じているような言動をしていて、バッドエンド1の「俺よりあの子の方が何倍も体調が悪かったのでは~」という描写が気掛かりです。遠野家ルートの方で深く関係してそうな感じがします。
弓塚さつき
1日目から登場する主人公と同じ学校・クラスに通う女子学生。主人公とは中学時代から面識があってあからさまに好意を向けられているのに肝心の本人はその気が無いというこの時点でかなり不憫な感じが。
選択によっては2日目にさつきのバイト先ファミレスに行けるようになりますが、その選択肢を選んでも何故か裏路地の方に進んでしまい無かったことにされてしまうという。(おそらく途中まではバイト先に寄ってみる気はあった?)
本編3日目で学校を欠席していて、アルクルートでは最後まで行方不明のままであり、明らかに何かしらの事件に巻き込まれてますよね。
しかしシエルルートの方では11日目に復帰して学校に普通に来るので、実は本当に何も無かったという可能性もアリ?
原作からいるキャラクターの中では今作で一番出番のない印象がありますが、予告編で最後に出ているのもあって何かしら重要なポジションになるキャラクターにもなり得る?
斎木業人
1日目遠野家から遭遇する謎の包帯男。遠野家と現在でも取引などの関係があるらしいですが、遠野家メンバーとの会話でこのキャラクターの話題が挙がらないのが気になるところ。
遠野家の面々が都合よくいないタイミングで遭遇するので、主人公の幻覚?他のキャラが成りすましているとか突拍子もないことをちょっとだけ考えてしまったけれど、自家用車で帰っていったり、バッドエンド8ではいきなり殺しにきたりするのでその可能性は流石に無いかなと。
翡翠と顔見知りらしく琥珀さんとは秋葉を通じて最近話す機会があるらしい。日光が苦手らしいとか吸血鬼を連想させる描写も。斎木みおとどのような関係にあるのかも気になります。
話が変わってバッドエンド8のヒントコーナーでも触れられてましたが、ここの書斎を誰かと一緒に調査する展開があるらしい?
このゲームを遊んだだけでは正直全く立ち位置が分からないキャラクターです。敵か味方かも分かりませんが、次回作で深く関わってきそうなことは間違いなさそうです。
阿良旬博士
2日目遠野家から登場するキャラクターで、最初そのテンションからFateシリーズに登場する藤村大河みたいなポジションのキャラクターかと思いきや全然違ったという。
今作だけではこのキャラクターについての正体や目的が明かされないので、やっぱりこのキャラも次回作以降に深く関わってくる予定?
本編で遠野家以外の主要キャラ、アルクェイド・シエル・マーリオゥあたりにその存在を知られてなさそうなことも気になるところ。
13年前のフランス事変で暴れまわっていた祖とも何かしらの関係がありそうな(本人?関係者?)
他にはプロローグの病室のシーンで「コドモみたいにはしゃぐ博士~」というような描写がありましたが、これは阿良旬博士のことっぽいし、そうなると主人公の事情についても詳しく知ってそうです。
シエルノーマルエンドでも何事も無かったかのように普通に登場するので、主人公に敵意があるとかそういうわけでは無さそう?このキャラも次回作でどのように絡んでくるのか予想がつかないです。
黒い獣
4日目に登場する謎の黒豹ですが、これもよくわからない存在の1つ。最初ヴローヴなどの吸血鬼に関係するものかと思いきや全然違っていたらしいです。
志貴に危害を加えるのかと思いきや安全な所に投げ飛ばして自身は去ったので、敵というわけでは無い?
他にはアルクルートの8日目夜にも最後、志貴が意識を失ったとき傍にいたらしい?(自室まで運んでくれた?)
しかしながらバッドエンド11では実際に主人公を殺しにきてましたし、主人公の過去に関係する存在?この時「黒豹ちゃん」と気安い呼び方だったのも気になる。
斎木みおと同じくシエルルートでは確か全く遭遇しなかったのでそこも何かしらの関係が?みお=黒豹っていう可能性もあり得るかも。
マーリオゥ・ジャッロ・ベスティーノ
アルク・シエルルートの両方で登場してましたが、このキャラクターについても、わざわざお忍びでロアを追っている目的がはっきり明かされていないです。
まあ言動が明らかに12歳のそれじゃないですし、顔のよく似た兄弟が何人もいるとか何とかで不老不死に関する情報を求めているということ?
シエルノーマルエンドでの志貴とのやり取りを見ても、おそらくその兄弟というのは全てマーリオゥ本人で同一人物っぽいし、本編でもかなり焦っていることから何か若返りの状態にでもなっていてもう後が無いということ?
次回作でもまた活躍の機会があるのかどうか分かりませんが謎がはっきりしてないので、気になる人物の一人です。
バッドエンド9 眩病月
初見ではここでバッドエンドになるとは思ってなかったのでまさかの展開でした。
ここでのキャラクターの言動が色々不穏な感じがまた不気味でした。翡翠や琥珀の描写についても何かしらの伏線になっているんでしょうね。
遠野家惨殺ルート
シエルルート9日目中盤でノエルの誘いに乗ってしまうと12日13日目の展開が変化して遠野家の人間が殺害されてしまうという展開に。正確にはバッドエンドでは無いのですが、とても印象に残ったので。
初見プレイではこの展開になってしまったのですが、ある意味で幸運だったのかも。
死体を見た段階で死後2日経過していたというのもそうだし、何よりそれまで琥珀さんと何事もなかったかのように一緒に生活していたというのがまた強烈でした。
この辺の事情も次回作ではしっかり解明されていくのだと思われます。
後編予告について
すべてのエンディングとおまけコーナーを見ると解放される次回作の予告編です。
映像画面には翡翠→琥珀→秋葉→後編タイトルという流れて表示されて、最後に弓塚さつきという風になってます。
後編のサブタイトルは「The other side of red garden」でこのred gardenというのは遠野家や主人公の故郷を意味している?
キャラクターの表示順位ついては今作みたいにキャラのルートごとに制限があってその順番での攻略になるのかもしれないです。
タイトル表記の後最後に弓塚さつきが出てきた意味も気になるところ。後編は伝奇ミステリー色が強いらしいし、4キャラのルートがあるとしたらボリュームが凄いことになりそう。(バッドエンドの量も)
ただ流石にその4ルートもあるというのはあまり現実的では無いかも、もしかしたら後編よりさらに完全版とか続編とか言う体で展開していくのかもしれません。そもそもこの月姫リメイクって2部作であると断言されてましたっけ?
あとシエルトゥルーエンドでのおまけコーナーでも冗談交じりでアルクェイド真ルートのことが言及されてましたし、意外と冗談ではなく三部作にして完結編グランドエンドみたいなこととして展開していくのかも。
本編でも1日目から主人公が大事に所持していた白いリボン、屋根裏部屋で見た包帯のこと、2日目・朝の夢のこととか、この真ルートみたいなこととは関係のないことかもしれないけれど気になる伏線みたいなことがちらほらありますし。
まあでも結局はここで色々気にしていても、後編次回作が出てくれないことには考えてもしょうがないことなので、発売の目途が立ったらまたこの本編を軽くでも振り返って次回作に備えたいと思います。
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